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日本の小売業調査 

金曜日(5/9)の日経MJ1~3面、日本の小売業調査 速報版は、小売企業の決算のランキングと解説記事で、結構読み応えが有りました。ランキングは上場企業が対象。※はホールディングス(持ち株会社)傘下での上場です。


営業利益率
=営業利益/売上高
経営効率を見る指標の一つで、同じ業態の場合高いほど良いです。

さらに詳しくは おすすめ関連リンク 
営業利益率 [副収入の達人]
業種別売上高営業利益率の推移(14/3~19/3)  [株式十八番!]~過去6期分の東証の業種別の売上高営業利益率の推移を公開されていて、とても参考になります。こちらによると小売業の営業利益率の平均は平成14年3月期から順に、3.16%→3.29%→3.19%→3.72%→4.09%→3.92%と推移しているようです。

 スーパー 営業利益率 
(前期比) 
1位 オオゼキ  7.6% (+0.3%) 
2位 サンエー(音有り)  6.7% (+0.0%) 
3位  イズミ  5.3% (-0.1%) 
4位  丸久 5.1% (+0.2%) 
5位  大黒天物産  5.1% (+0.2%) 
 百貨店    
1位  大丸※  4.0% (-0.4%) 
2位  高島屋  3.6% (+0.4%) 
3位  ミレニアムR(西武・そごう)※  3.3% (-0.2%) 
4位  松坂屋※  2.8% (+0.6%) 
5位  ながの東急百貨店  2.2% (+0.1%) 
 コンビニ    
1位  セブンイレブン 31.9% (-1.5%)
2位  ローソン  15.5% (+0.2%) 
3位  サークルKサンクス 10.2% (-1.7%) 
4位  ファミリーマート  9.8% (-0.1%) 
5位  ミニストップ  6.2% (+0.4%) 

スーパー1位のオオゼキは、独自の経営戦略で小売業界ではちょっと有名なところです。記事によると、『スーパーなどの小売りはパートの比率が高く正社員比率は2・3割なのに対して、オオゼキの正社員比率が67%。人件費は一見かさみそうだが「入れ替えの激しいパートの採用や教育費用、人員配置などを総合すると結局割安になる」(佐藤社長)』

百貨店1位の大丸も、効率経営で有名ですね。特に札幌店は効率化のケースとして取り上げられる事が多いです。

コンビニは、セブンイレブンが断トツの1位です。2位ローソンに対して実に2倍の営業利益率です。※ご存知の方が多いと思いますが、コンビニは基本的にフランチャイズ経営が主なので、営業利益率が他の業態よりも高くなります。実際の店舗での営業利益率はこんなに高くはなりません。


売上高伸び率 [売上高成長率]
企業の成長力を見る指標の一つ。
利益の伸びと合わせて見るのが良いと思います。また、1年だけでなく過去数年の伸び率を合わせて見る方が、良いと思います。
基本的には高い方が良いです。ただし特殊要因で伸びている場合も有るので、どういった要因で伸びているのかも見てみる必要が有ります。例えばスーパー1位のイオン北海道は、ポスフールに加えて昨期からJUSCOの北海道店舗が決算対象に加わったからです。

さらに詳しくは おすすめ関連リンク
損益決算書を読む3 年次比較 [大学生の株日記]

 スーパー 売上高伸び率  経常利益伸び率 
1位 イオン北海道 +34.3%  +31.1%
2位 大黒天物産 +29.0%  +4.1% 
3位  イオン九州 +14.3%  +2.8% 
4位  ハローズ +9.8%  +7.9% 
5位  丸和 +9.1%  -15.0% 
 百貨店      
1位  大丸 +2.4%  -8.1%
2位  ミレニアムR +0.4%  -9.9% 
3位  松屋 +0.2%  -21.6% 
4位  ながの東急百貨店 -0.1%  +14.0% 
5位  高島屋 -0.6% +6.4% 
 コンビニ      
1位  ファミリーマート +7.2% +5.3% 
2位  ローソン +6.4% +3.6%
3位  サークルKサンクス +6.2% -11.9%
4位  CVSベイエリア +4.0% -26.8% 
5位  ミニストップ -3.8%  +13.4%
6位  セブンイレブン※  +2.1%  -0.2% 
スーパーやコンビニなどが新規出店や店舗大型化などにより売上を伸ばしてているのに対して、簡単には店舗を増やせない百貨店は売上高伸び率が低くくプラスだったのはわずかに3社のみです。

セブンイレブンは、1979年の上場以来ずっと増収増益を続けていたのですが、2006年度に初の減益となりました。そして昨期2007年度もわずかなら連続の減益となりました。


営業利益伸び率 [営業利益成長率]
企業の成長率を見る指標
の一つ
基本的には高い方が良いです。ただし、前年度が低い営業利益だった場合伸び率は高くなる傾向が有るので注意。(例)営業利益5億→6億の場合、伸び率は20%。前年度の決算が非常に悪く営業利益が1億円→6億の場合、伸び率は+500%
営業利益の伸びも1年だけでなく数年で見た方が良いです。

関連リンク
四季報で簡単P/L分析~営業利益や売上高の伸び率の推移を見る時に使ってます。

 

 

営業利益伸び率 
1位  オリンピック  +387.2%
2位  エコス +119.1%
3位  丸和  +104.9%
4位  マルエツ +29.1% 
5位  イオン北海道 +24.3% 


有利子負債・営業キャッシュフロー倍率
=有利子負債/営業キャッシュフロー
財務の健全性を表す経営指標。高い方が財務が脆弱。低い方が倒産などの確率は低い。

さらに詳しくは おすすめ関連リンク
有利子負債・営業キャッシュフロー倍率 [格付けの手引き]

ワースト    有利子負債・営業キャッシュフロー倍率 (前期)
1位  北雄ラッキー  33.2 (19.3) 

2位 

マックスバリュ東北  32.4 (4.5) 
3位  近鉄百貨店  24.8 (-) 
4位  マルヨシセンター  21.0 (17.1) 
5位  さいか屋  17.5 (19.4) 


売上高販売管理費比率
売上高販売管理費比率=販売管理費/売上高
経営効率を見る指標の一つ。低い方が、販売管理費(コスト)の割合がおさえられた経営

さらに詳しくは おすすめ関連リンク
売上高営業利益率/売上高販売管理費比率 [リアルタイムリテール]

  売上高販売管理費比率 (前期比)
1位  神戸物産  2.5% (+0.4%) 
2位  アオキスーパー  16.3% (0.0%) 
3位  マルミヤストア 17.3% (-0.6%) 
4位  オオゼキ  18.0% (+0.1%) 
5位  マルキョウ 18.2% (-0.1%)


総資産利益率 [ROA]
=純利益/総資産
経営効率を見る指標の一つ。自社店舗や資金を使ってどれほど効率的に資金を稼いだか。
ROAが5%なら、100万円(の資金・資産)を使って1年で5万円を稼いだという事。高い方が良い。

さらに詳しくは おすすめ関連リンク
ROA(純資産利益率) [かえるの気長な投資日記]

    総資産利益率(ROA) 
1位  オオゼキ  9.9% 
2位  大黒天物産  8.4% 
3位  サンエー(音有り)  7.3% 
4位  東武ストア 6.6% 
5位  アオキスーパー 6.5% 

記事によると『二極化が進んだ。既存店売上高をを伸ばしつつ業務効率化も進める食品スーパー各社はおおむね好調。一方、規模拡大の背後で不採算店舗が増えた大手のセブン&アイやイオンは、ROAが低下。両社は今期以降、グループ企業の不採算店閉鎖を加速する計画。いかにぜい肉をそぎ落とし、膨らんだ総資産を収益拡大につなげられるかに注目。百貨店も低空飛行が続く』

ご興味が有る方は、日経BPの記事はテレコン21で読む事ができますので、「日本の小売業調査」で記事検索してみてください。ランキングは30位くらいまで掲載されています。

小売り業全体を見てみると、日本国内ではオーバーストアと言われる状態が続いていてなかなか厳しい状態が続いていますが。
もし投資されるんで有れば、企業の選別が重要かと思います。また、経営数値だけでなく、実際に自分の目で店舗(できたら昔からある既存店と最新店舗の両方)を見られてから投資した方が良いと思います。経営数値だけ見ていても分からない事が、あるいは経営数値の秘密を裏付けるような点が見つかると思います。
経営数値店舗の状況そして株価の割安性、3つが揃ったところを見つけたいですね。

今回は小売に関するランキングでしたが。
別の業種でも、ライバル企業同士で、これらの指標を見比べてみるのも面白いと思います。  

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株主資本利益率ROEと総資産利益率ROA 

ROEと言われても知らない人には全く分からないと思いますが、日本語で言えば株主資本利益率です。利益を株主資本で割ったものです。
式にすると、 ROE = 当期純利益/株主資本×100となります。
特にアメリカの企業はROEを意識した経営を行っている所が多いそうです。数字が大きいほど効率的な経営をしていると判断される指標で、ROEの目安は米国では15%以上が目安と言われています(日本企業の場合はやや数字が低く12%前後以上が目安)

例えばトヨタは2005年3月決算で、純利益1兆1713億円・株主資本が9兆449億円なので、ROEは1兆1713億円/9兆449億円×100=13.6%となります。
数字が大きすぎてピンとこないかもしれませんが、100万円の株主資本を使って1年で13万6千円儲けてるって事です。

例えば松下電器は純利益585億円・株主資本3兆5443億円なので、ROEは1.7%になります。100万円の株主資本を使って1年で1万7千円の儲け。
こう見れば松下電器がすごく悪そうに見えますが、東芝のROEは5.9%、ソニーは6.2%と家電大手メーカーはどこもROEが低めです。
それに対して、楽天は純利益194億円・株主資本766億円でROEは31.8%と非常に高いです。100万円の株主資本を使って1年で31万8千円も儲けてる計算です。
これだけを見ると、楽天の方が家電大手よりもすごく良いように感じます。ではどうして楽天はそんなに儲けてるのでしょうか?実際に企業が使えるお金は自己資本と負債を足した金額になります。つまり負債(借金)が多めの企業は使える金額が大きいのでROEが高くなる傾向があります。

当期純利益を総資産(株主資本+負債)で割ったものが、ROA(総資産利益率)です。
式にすると、ROA=当期純利益/総資産×100となります。
ROAはトヨタで5.1%です。つまり100万円のお金を使って1年間で5万1千円儲けたってことです。
松下電器が0.8%、東芝が1.0%、ソニーが1.8%、楽天が2.0%です。東芝は100万円を1年間で101万円に増やし、楽天は100万円を102万円に増やした計算になります。
借金が多めでも、ROAが高い企業は借金を上手く利用して儲けていると言えるので、そんなに問題ないかも知れません。問題なのは借金が多いのにROAが小さい銘柄ですね。
個人的な意見ですが、ROAの方がROEよりも、企業の実態を表しているじゃないかと思います。例えば就職するとして他の条件が全く一緒だったとしたら、ROEが高い企業よりもROAの高い企業の方がいいです。
ただしROEの方が、より株主を向いた指標であると思います。発行株数が同じなら、ROEが高いほうが1株利益が高くなります。

それからPBRは低い方が良いとされていますが、低PBRで高PERの企業はROEが低くなります。つまり豊富な株主資本を上手く使えてないって事ですね。参考スクリーニング

まとめ
1、ROA(総資産利益率)=当期純利益/総資産×100
ROAは企業が同じ元手で、1年間にどれだけ儲けられるかの指標。効率的な経営をおこなっているかとゆう指標で、高いほど良い。

2、ROE (株主資本利益率)= 当期純利益/株主資本×100
ROEは、企業が株主のお金を効率よく運用しているかの指標で。発行株数が一定ならば1株利益に比例するので、一般的に高い方が良い。
ただし、負債の多い企業はROEが高くなる傾向があるので、ROEだけで判断しないで、ROAとあわせてチェックすると良い。

3、低PBRでもPERが高めの企業はROEが低いものが多いので注意。

おすすめ関連リンク
簡易スクリーニング株マップ.com
私はいつもイートレードでスクリーニングしてますが、口座を持ってない人にはここがROEを使ったスクリーニングするのに便利かと思います。
ちなみにROAを使ったスクリーニングできるところあまり無いです。自己資本比率とゆう指標は株主資本/総資産なので、ROA=ROE×自己資本比率になります。自己資本比率が低いとROAは低くなります。なので、ROEを使ってスクリーニングする時は、自己資本比率も合わせて使うのをおすすめします。

銘柄検索[ヤフーファイナンス]
ヤフーファイナンスでも、ROEとROAを見る事ができます。日本語で書いてますが、下段の左から2番目の株主資本利益率がROE、そのとなりの総資産利益率がROAです。

ROEとは[株で貯金を増やしちゃOH!!]
ROEについて詳しく書かれています。ROEについて勉強する時こちらのサイトは参考になりました。
ROEをお金の利回りみたいなものと書いてあったのが、分かりやすいなと思いました。
ROE以外についても、いろんな指標について詳しく解説されている良サイトです。

収益性指標と安全性指標[$一攫千金への道$]
ROEとROAと自己資本比率のバランスと経営について書いてます。式の意味をきちんと考えてみる、個人的にこうゆう理屈っぽいの好きです。

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