原油高をヘッジ コモディティ投信とエネルギー株投信 

原油ついに1バレル90$台ですか!
原油が上がると、ガソリンや灯油代が上がるので嫌ですね。。

と言うわけで今回は、普段の投資のポートフォリオとは別に、 原油高→ガソリンや灯油高をヘッジする為の投資について検討しようと思います。
原油が上がって物価が上がっても、原油高で恩恵を受けられるものに投資することで、差し引き0になるのではないかという作戦です。(半分はブログのネタとして書いてます)

原油やガソリン・灯油代なんかが1割上がれば、同じく1割価格が上がるような商品でしたら、ガソリンや灯油代の消費金額と同じ金額だけ買って置けば良い計算。
私でしたら1年間で、ガソリンが月5000円×12で6万円。灯油代が1シーズンで2万円位。あわせて8万円ぐらい。原油が上がれば他のものも値上がりに繋がるので、きりのいい10万円としておきましょう。

原油高やガソリン・灯油の価格に一番連動しそうなものと言えば、商品先物。
しかし、原油・ガソリン・灯油おのおの投資単位は50キロリットル。5万リットルなんて、個人で使う訳がないので、ヘッジとしては却下。

他に考えれられるのは、原油だけの投資信託っていうのは無いと思うので、原油も含めたコモディティ投資信託。
また、原油が値上がりすれば関連する銘柄の株価が上昇する傾向があるので、エネルギー株の投資信託ってのも良いかも。
これらの投資信託をモーニングスターで調べてみると、

  今月リターン  半年リターン  1年リターン  信託報酬  販売手数料  主なネット販売会社
東京原油 3.6%  11.6%  20.0%       
 コモディティ投信            
損保ジャパン-DBLCIコモディティ6  0.3%      1.10% 1.05%  フィデリティ証券
イートレード証券
AIG コモディティファンド 『愛称 : Naturemade(ネイチャーメイド)』   0.2%  3.7%  13.5%  1.26% 1.05%  フィデリティ証券 
ソニー銀行 
ニッセイ コモディティファンド  0.2%  10.4%  14.7%  1.30%  2.10%  マネックス証券ジョインベスト証券イーバンク銀行
グローバル・コモディティ・オープン(毎月分配型)  2.8%  10.8%    1.31%  3.15%  イートレード証券
ジョインベスト証券
コモディティ・インデックスオープン  0.3%  4.9%  14.4%  1.32%  3.15%  イートレード証券
イーバンク銀行
住信 コモディティ・オープン   -0.6%  3.4%  10.1%  1.41%  3.15%  楽天証券イートレード証券(積立専用)・イーバンク銀行
金ETF 3.9%      0.525%以内  0%~  証券会社ほぼ全て 
 エネルギー株投信            

(業種別インデックスSF) F石油・非鉄関連(日本株) 

1.6%  8.0%  24.0%  0.96%  2.10%  ジョインベスト証券

HSBC 世界資源エネルギーオープン (国際株)

3.8%  27.1%    2.20%  3.15%  楽天証券フィデリティ証券そしあす証券ジョインベスト証券イートレード証券イーバンク銀行
 参考            

トピックスオープン
(三菱UFJ)
 (日本株)

0%  -5.3%  1.0%  0.65%  0%  楽天証券カブドットコム証券イーバンク銀行
ステート・ストリート 外国株式インデックス (外国株) 2.7%  -3.6%  7.4%  0.99%  0%  楽天証券カブドットコム証券

注1、1年リターンは2006年9月末→2007年9月末。半年リターンは2007年3月末→2007年9月末。今月リターンは9月28日→10月18日。
注2、原油価格はNY原油(WTI)ではなく、東京原油(中東産)の先物の値段を基に計算しました。データはこちらのサイトを参考にさせていただきました。日本は原油の輸入は中東産が多いですし、円建てなので投資信託との比較もしやすかったので。冒頭の1バレル90$というのはWTIです。


原油価格は1年で20%、半年で11%、今月で3.6%も上がっています。

それに対してコモディティ投信のリターンは、1年で10.1~14.7%、半年で3.4~10.8%、今月で-0.6~2.8%です。ちょっと原油価格と比べると見劣りします。
コモディティファンドは、当然原油だけではなくいろいろな商品が含まれているので、しょうがないですが。
「コモディティインデックスオープン」は、ダウジョーンズAIG コモディティ・インデックスに連動しています。「ネイチャーメイド」と、「住信コモディティオープン」もこの指数をもとにしています。
ダウジョーンズAIG コモディティ・インデックスの内訳を見てみると、原油が12.7%、ガソリン・灯油・天然ガスを含めたエネルギー全体では33.0%となっています。

「損保ジャパンコモディティ6」はドイツ銀行グループ商品指数に連動です。目論見書を見てみると、原油が35.0%、灯油が20.0%であわせるとエネルギーで55%。他はアルミが12.5%、金が10.0%、小麦11.25%、とうもろこし11.25%となっております。

「ニッセイコモディティファンド」は、GSCIライト指数です。GSCIライト指数の内訳を見ると、原油が20.7%、エネルギー全体では39.29%です。

「グローバルコモディティオープン(毎月分配型)」はGSCI指数です。GSCI指数の内訳を見ると原油が38.01%、エネルギー全体では72.14%と、原油・エネルギーの割合が高いです。その為今月リターンでは他のコモディティ投信と比べて際立って高くなっています。毎月分配型というのがちょっとあれですが、原油高のヘッジとしてはこれがいいかも。

「金ETF」は、8月に上場されたばかりのETFで当然金価格に連動しますが、今月の値動きを見てみると原油高とけっこう近い動きをしています。
私は、金投資と金ETFという記事を書いた後にインフレヘッジとして1単位買い増して2単位だけ保有していますが、この冬の灯油の値上がり分ぐらいの利益にはなっています。


次に、エネルギー株投信の値動きを見てみましょう。
世界のエネルギー資源株に投資する「HSBC世界エネルギー資源株オープン」のリターンは、半年で27.1%、今月リターンで3.6%と原油価格を上回るリターンを上げています。
普通の海外株投信である「ステートストリート外国株式インデックス」と比べても際立ってリターンが高く、ここ最近世界のエネルギー資源関連の株が値上がりしているのが分かります。

一方の日本の石油・非鉄関連株に投資する「業種別インデックスF石油・非鉄関連」のリターンは、1年で24.0%、半年で8.0%、今月リターンが1.6%。世界のエネルギー株と比べると見劣りしますが、TOPIXに対しては大幅に上回っています。

株式に連動するので当然株式市場の地合の影響を受け、これらの投信も世界的な株安だった8月中旬には大きく下げています。
しかし、株式市場全体と比べると明らかに原油高の恩恵を受けています。イメージで言うと、「エネルギー株投信の値動き=株式市場への連動+原油などの価格への連動」 なので、原油高へのヘッジとして使うなら株式市場への連動分が若干邪魔。エネルギー株投信を買う分だけ、普段のポートフォリオの株式ファンドの割合を少なくすれば、株式市場への連動分を相殺できるかも。

その他原油高ヘッジに適してそうな商品としては、楽天証券で扱っている海外ETFで、世界のエネルギー株に連動する「IXC」と、コモディティに連動する「GSG」が有ります。ETFなので、1万円単位では買えないのと、米ドル建てなので日本円でのリターンを計算するのが面倒だったので表には入れませんでしたが、普通の投資信託と比べると信託報酬が低いのは魅力です。


まとめ
コモディティ投信やエネルギー株投信は、原油や資源高の恩恵を受けるので、原油高によるインフレヘッジとしてある程度利用できそう。

コモディティ投信は原油やエネルギー資源以外の商品も入っているので、原油価格と比べて値動きは穏やか。10万円分のガソリンや灯油代のヘッジとして使うなら、15~20万円程度保有する必要があるかも。

エネルギー資源株投信は、原油などの資源価格の他に株式市場の影響も受けます。原油高へのヘッジとして使うなら、エネルギー資源株投信を買う分だけ普通の株式ファンドを減らすと良いかも。

ただし、これらの投資信託でノーロードファンドは無く、購入手数料が1.05~3.15%かかる。比較的短期間でのヘッジであれば、原油価格と直接的な関係は有りませんが、「金ETF」を使うというのも一つの手。

原油価格は今が天井なのかどうかは分かりませんが、高値で有る事は確かです。これから下がる可能性も充分有ります。もし原油などの資源価格が下がれば当然、コモディティ投信やエネルギー株投信も下がる可能性が高いと思います。
もし原油が下がったとしても、ガソリンや灯油代が下がるメリットと相殺できる金額に抑えて投資する、というのがこの作戦の肝です。

長々と書いてきましたが、最初の方にも書いた通り、この記事はブログのネタとして面白いかなと思い書きました。コモディティ投信やエネルギー株投信を買うといいよとお薦めしているわけではありません。検討している人にとって参考になるところが有れば良いですが。また、今からだとタイミング的にちょっと遅いかも。

<追記>
「損保ジャパンコモディティ6」と「グローバルコモディティオープン(毎月分配型)」を2万口づつ買ってみました。金ETFの2単位と合わせて、10万円ぐらいになるように。

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コメント

こんにちは

株、債券、の日本、世界、に加えて、商品というのは、分散投資の一環としては面白とは思います。実際、今は株と相反していますから。
で、分散投資って、どこかの本にも書いてありましたが、リバランスのタイミングが重要なんでしょうね。つまり、いつでも25%ずつ買うのでなく、割安なものを買っていって、結果として、25%ずつになっているというのが理想なんでしょうね。
ところで、金曜夜からNY反落、円高ときていますから、ここは、海外ETFの買い場かと思うのですがいかがでしょうか?ちょっと、最近、中国バブルに乗り遅れてしまったので、ChinaTrakerとかMSCI Emerging、MSCI EAFEあたりを買い下がろうかと考えています。少しずつですが。

商品、確かにここのところ株とは違った値動きをしているので、分散効果は出るでしょうね。

コモディティファンドは、ヘッジうんぬんを別にしてもインフレに進んでいくと思われる時に、数ヶ月から数年のスパンで保有するのが良さそうかなとも思っています。インフレの予想がうまくいくか?っていうのが問題ですが。

月曜日は、世界株の投信を打診買いしてみよっかなと思ってます。

中国はどこまでいくんでしょうね。H株はとうとう私が目安としていたPER30倍までいってしまったので、リバランスも兼ねて中国株の割合を引き下げたいところなんですが、ETFを1単位しか保有してないので、どうしたものか悩み中です。

平均をリターンを狙うインデックス投資も大事ですが、長い投資を楽しく少し戦略的にリターンを狙うのも面白いですよね。
僕も原油高に興味を持っていますが、国として捉えロシアが一番恩恵が大きいかなと思っています。

それにしても日本は資源輸入国ですから、色んなヘッジをが考えられ疲れそうですね。

さむいね~

写真みたよ~ 紅葉きれいなんだね~
そうそうFX札幌 みた~??
口座開いてない??

灯油も

高くなるんでしょうね・・
今年は、ファンヒーターをやめて遠赤外線ヒーターにでも替えようかと検討するのが関の山の私と違い、そんなこと考えてるんですね。さすがです。

一冬、ポリタンク4つくらいしか使わないんですが、ウチの近所、単価が高くって・・去年で18ℓ1,530円だったかな。町田に住んでる友人は、おととし千円以下だと言っていたけど、そんなに違うのかな?

北海道は一冬2万かかるんですね(@_@)

ファンヒーター、あったかくって大好きなんですが・・今年は一人用の赤外線ヒーター、抱えてすごそうかな(-_-;)

かえるさん
そうですよね。原油が上がったら、アメリカが利下げをしたら、経済はどうなる?とか考えるのは、知的好奇心が刺激されるというか、楽しいですよね。
ロシア確かに資源大国ですよね。
資源と言えば、私はカナダに興味が有るのですが。カナダドルがちょっと上がり過ぎなのと、アメリカの好不況の影響を強く受けそうなのが、どうなのかと。

かずさん
紅葉きれいでしたよ~。
札幌FX知らんかった。口座は持ってないです。分別管理がきちんとしたところにしないと駄目だなと改めて思いました。

ダモさん
灯油代の値上げは嫌ですよね~。
でもそれだけしか使わないんだったら、値上がり分はそうでもないんじゃ。むしろ私の感覚では電気ストーブって電気代かかるイメージが。

冬は灯油代かかりますが、夏はエアコン無しでも生きてけます。

商品分野は現在、AIGのコモディティファンドを若干ながらポートフォリオに組み込んでいて(現在1.8%に相当)、金のETFを現在検討中です。

しかし、不動産や株・債券などと違って「それ自体が別の資産を生むもの」ではないので、ポートフォリオに多く組み込むことについては、強く疑問を感じる今日この頃です。

金にしても原油にしても、長期的に見ると「物価相当分の上昇」しかしていないそうですから・・・(金は1980年ごろの高値をいまだ抜いていない)

新幹線 コメントありがとうございます。

あくまでも私の考えですが。すみパパさんへのレスにも書きましたが、コモディティファンドはずっと何十年もバイ&ホールドするよりも、インフレに進んでいくと思われる時に、数ヶ月から数年のスパンで保有するのが良さそうかなと思っています。

ランダムウォーク論的な考えじゃなく、藤巻健史氏風に、経済の大きな流れを読んで。
まあ、自分の思い通りにいくかどうかは別として。

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