お化粧買い・ドレッシング買い ~検証 

お化粧買い・ドレッシング買い

決算期末において株式の評価額を上げるために、株式の買い注文が入ることをお化粧買いという。

ただし、通常の投資判断に基づく買い注文なのか、人為的意図をもった買い注文なのかを判断することは難しく、現実には、過去の通念でこの用語が使われていることが多い。(野村証券 証券用語解説集より)

サラダにかけるドレッシングのことじゃないよ。“着飾る”ほうのドレスのことさ
(ドレッシング買いって何? 株式投資入門より) 

月末になると耳にする言葉「ドレッシング買い」。
実際のところはどうなんでしょう?

2006年から2007年11月までの各月末のデータを調べてみました。

各項目は、月末の日経平均、その月の最終取引日の前日比(黄色は+、赤は+200円以上)、翌営業日の前日比、最終取引日がプラスの場合の続伸期間、続伸期間の上げ幅(黄色は+300円以上、赤は+500円以上)、その月の安値-前月末(黄色は-500以下、赤は-1000以下) です。

2006年

  月末
日経平均 
最終取引日  翌営業日  続伸期間 続伸期間
上げ幅
月間安値
前月末比 
1月  16650 +99 -170  1/24~1/31 +1019 -1052
2月  16205 +13 -241  2/23~2/28 +423 -1260 
3月  17060 +14 +274  3/24~3/31 +570 -652 
4月  16906 -208 +19      -309 
5月  15467 -392 +36  -1464
6月 15505 +384 +66 6/29~6/30 +619 -1422
7月  15457 +114 -16  7/27~7/31 +573 -1068
8月  16141 +270 -6  8/31 +270 -303
9月  16128 +103 +127  9/27~9/29 +570 -627 
10月  16399 +48 -24  10/31 +48 -99 
11月  16274 +198 +47  11/29~11/30 +419 -784 
12月  17226  +1  +128  12/26~12/29 +133 -88

2007年

  月末
日経平均 
最終取引日  翌営業日  続伸期間 続伸期間
上げ幅
月間安値
前月末比 
1月  17383  -107  +136      -467 
2月  17604  -515 

-151 

    -184
3月  17288 +24  -259  3/29~3/30 +33  -1071 
4月  17400  -29 -126      -289 
5月  17876  +287  +83  5/31 +287  -197 
6月 18138  +206 +8  6/28~6/29  +289 -284 
7月  17249  -41  -378      -1096 
8月  16569  +415  -45 8/30~8/31  +556  -1987 
9月  16786  -47  +60      -958 
10月  16737  +86  +133  10/31  +86  -587 
11月  15681  +167   11/29~11/30 +527  -2068 
             

最終取引日がプラスなのは23回中16回 (確率70%)

最終取引日が200円以上プラスなのは23回中5回 (確率22%)

続伸期間の上げ幅が500円以上のプラスなのは23回中7回 (確率30%)

月間安値が前月末比500円以上のマイナスの時、最終取引日がプラスなのは14回中11回 (確率79%)

月間安値が前月末比500円以上のマイナスの時、続伸期間上げ幅が300円以上プラスなのは14回中9回 (確率64%)

月間安値が前月末比1000円以上のマイナスの時、最終取引日がプラスなのは9回中7回 (確率78%)
高い確率かと思います。例外が2006年5月と2007年7月。その翌月はどちらも安値は1000円以上のマイナスで年初来安値を更新。

月間安値が前月末比1000円以上のマイナスの時、続伸期間上げ幅が500円以上プラスなのは9回中5回 (確率56%)
該当するのは、2006年1月・6月・7月・2007年8月・11月
ライブドアショックがあった2006年1月や、昨年の最安値をつけた2006年6月、そことダブルボトムをつけた2006年7月、そして今年は8月と11月。

<追記
月末に上昇した場合、その翌営業日に反動はでるのか?追加で検証してみました。
翌営業日がマイナスだったのは、22回中10回 (確率45%)
最終営業日がプラスだった時、翌営業日がマイナスなのは、15回中7回 (確率45%)
続伸期間が500円以上のプラスだった時、翌営業日がマイナスなのは、6回中3回 (確率50%)
これを見る限り、ドレッシング買い?によって上昇しても、翌営業日には特別影響がでないようです。
ただし、1週間から10日後に崩れて2番底を探りにいくパターンはいくつか見られました。>

この結果が、ドレッシング買い・お化粧買いによるものかどうかは分かりません。
ただ、なかなか面白いデータが取れたなと思います。

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コメント

参考になりました。

経験上、この傾向ってREITで顕著な気がします。ところで、月末の翌営業日のパフォーマンスはどうなんでしょう?

この日の225構成銘柄のアップティック(引け値が直近の値よりも高い)、ダウンティックを数えると圧倒的にアップティックが多いです。

ただ、この日はMSCIリバランス絡みの売買もあったため、実際にドレッシングが入ったとしても規模としては多くはないはずだと思います。

コメントありがとうございます。

すみパパさん
>経験上、この傾向ってREITで顕著な気がします。
なるほど。
翌営業日は、調べて本文に追記しました。

追伸 「投資の科学」、注文してみました。

kabu-gionさん
こんにちは。
細かいところまできちんと見られてますね、さすがです。
今回の検証、純粋な意味のドレッシング買いの影響がどの位かは分かりませんが。月中大きく下がった月の方が月末に上昇する確率が高い傾向にあるっていうのが、興味深いなと思いました。

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