TOKの流動性について考える。
質問掲示板で、
| TOK(MSCIコクサイ)ですが、購入単位(価格)が割と手頃かと思いましたが、 流動性が低い(売買数量が少ない)という話を聞ききました。 という事は、購入も慎重に考えた方が良いのでしょうか? |
流動性が低いと、
(1)反対注文が無かったり少なくて、売買が成立しない可能性が有る。
(2)売買が成立しても、板が薄いので高い値段で買って、安い値段で売る事になってしまう可能性が有る。
という2つの懸念が有ります。
まず、TOKの取引が始まった当時の時系列データを見てみると、出来高は多い時でも3800口(およそ2000万円弱)、出来高が0なんて日も有ります。確かに少ないですね。
参考として出来高が多いETFの一つ、アメリカのSP500に連動するIVVの時系列データを見てみると、少ない時でも150万口(約200億円)、多い時は700万口(約900億円)もの取引が有ります。
最近のTOKの時系列データを見てみると、取引0という日は無くなり、多い日では7/21に20万口(約8億円)の取引が有りますし、その日値段が特別目立った変動をした様子でもないようです。IVVなどと比べると、まだまだ少ないですが、1万口(約4000万円)程度の出来高も普通にこなしていますし。 (1)売買が成立しない可能性が有る。に関してはそれほど心配しなくて良いんじゃないかと思います。
次に、(2)について見てみましょう。
下記は、2008/8/21の24:30頃の気配値です。※楽天証券のサイトより。数量は1単位(10口)となっているかと思います。
TOK
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
16 |
41.29 |
|
|
|
41.18 |
10 |
IVV
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
1 |
127.25 |
|
|
|
127.23 |
51 |
EFA
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
41 |
62.56 |
|
|
|
62.55 |
34 |
流動性の高い、IVVやEFAは1・2セント単位で注文が入っています。それに対してTOKは売り気配と買い気配の間に11セントの差が有ります(その間の価格には注文が入っていない)。
仮に買う時と売る時が全く同じ板状態だとします。その場合、IVVは127.25で買う事ができて、127.23で売る事ができます、2セントのマイナス。TOKの場合、41.29で買う事ができ、41.18で売る事ができます、11セントのマイナス。
状況は日々違うと思いますし、ある一時の数字だけを見て判断するのは雑過ぎると認識したうえで、この時のスプレッド(売買価格に対する買い気配と売り気配の差の割合)をを計算して見ると。IVVやEFAが0.016%、TOKが0.267%となります。板が薄い事によって、往復でこの位は損するのかなと思います。注文金額が多かったり、状況によってはスプレッドがもう少し拡がる可能性もあります。日本株の様に上下5本ぐらいの板が見られれば、流動性についてもっと分かりやすいんですけどね。
<追記>8/22 上段寄り付き前、下段寄り付き後 %の数字はスプレッド。
TOK
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
10 |
41.69 |
|
|
|
41.53 |
10 |
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
10 |
41.71 |
|
|
|
41.55 |
11 |
IVV
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
60 |
129.05 |
|
|
|
128.98 |
60 |
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
50 |
128.82 |
|
|
|
128.77 |
50 |
EFA
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
500 |
62.92 |
|
|
|
62.76 |
50 |
|
売数量 |
値段 |
買数量 |
|---|---|---|
|
5 |
62.77 |
|
|
|
62.76 |
23 |
(2)売買が成立しても、板が薄いので高い値段で買って、安い値段で売る事になってしまう可能性が有る。に関しては、TOKの場合流動性が低い事で、往復で0.2〜0.5%程度損をする可能性が有るかなというのが私の感覚です。この数字はあくまで私の感覚であり、厳密な計算では有りませんし、保証はできませんので、参考程度に。
そのマイナス面と、TOKのプラス面(これ一つで日本株以外の世界の先進国の株式を網羅できて、信託報酬も低い)を比べて、どう判断するかになるかと思います。
↑記事が参考になりましたら、どれか1つクリックお願いします。
- [2008/08/22 23:01]
- 海外ETFのすすめ |
- トラックバック(1) |
- コメント(3)
- TOP ▲
コメント
ありがとうございました!
詳しく解説(お調べ)頂き、感謝いたします。
TOKのプラス面(信託報酬の低さ)は、非常に魅力的です。
(為替変動がありますが)
投信の代わりに、長期保有を考えれば流動性や、
販売手数料の高さも多少は気にならないかもしれませんね。
気がつかない間に随分状況が変わってきているのですね。
私のブログで言及させていただきました。
コメントありがとうございます。
ちゃっかり、記事のネタにさせていただきました。良い質問をありがとうございます
レバレッジさん
TBありがとうございます。出来高は少しづつですが増えているようですね。後は、他のETFの取扱いががどうなっていくかでしょうね。
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kabuohazimeru.blog22.fc2.com/tb.php/447-09233945
TOKの流動性が向上
- | HOME |

コメントの投稿