いろいろなインフレ 

インフレーション:物価が持続的に上昇する経済現象。略してインフレ。
参考リンク インフレーション(Wikipedia)

一言にインフレにもいろいろな状況が有ります。単純化して分類してみます。実際はもっと複雑に絡みあってると思いますが。


通貨価値下落型インフレ

結構昔の話しですが、モンゴルに行った時(2001年)、普段の買い物やバスの運賃なんかは、モンゴルの通貨トゥグリクで支払い。しかし外国人向けのホテルや現地ツアー、あるいは電化製品など高額な物は米ドルで取引されてました。
黙って持っていても通貨の価値が下がってしまう事も有る為、あまり大きなお金は現地通貨では持ちたがりません。ペルーやボリビアなんかも同じ様な感じでした。
表にすると↓のような構図。通貨の価値が下がっていくので、相対的に物の値段や賃金、資産などは上がります。

高い 

外貨       
普通   物の値段  賃金(労働の値段)  資産(株や不動産) 
低い 通貨      

預金や債券などは通貨価値+金利となります。預金や債券は、金利分は+αとはなりますが、基本的に通貨価値の変動に大きく左右される資産です。通貨価値が下がっていく状況では誰もその通貨を長く持ちたがらないので、低い金利では預金しようする人は少ないので金利は高めになります。最近では日本でも、南アフリカランドやトルコリラ建ての債券やFXも高金利で人気のようですが。逆に言うと金利が高い国は、インフレ率も高い国が多いですので、通貨価値の下落には注意する必要が有るでしょう。

通貨の価値がさらに低くなると、Wikiに有るような、日本の徳川綱吉の時のインフレ(通貨の金銀含有量を少なくする改鋳を行った)、ドイツの戦後のインフレ、そして最近のジンバブエなどの例のようなハイパーインフレとなります。ハイパーインフレとなると対外国の通貨価値は大きく下がるので、輸入品価格が上がったり、入ってこなくなったります。実際、ジンバブエではガソリン等を手に入れるのに一苦労のようです。


成長型インフレ

通貨の価値が他と比べて相対的に下がるという意味では、ハイパーではない通貨価値下落型インフレに似てますし、移行していくケースも多いと思います。輸出業が強かったり国が成長している時は、対外貨に対してマイナスにならない時もある。
(一人当たり)GDPが米ドル建てで上がり続けている国などでは、このパターンなのかなと私は考えます。逆に現地通貨建てのGDPは上がっていても米ドル建てでは下がっているなら通貨価値下落型インフレ。

高い 

  物の値段  賃金(労働の値段)  資産(株や不動産) 
普通 通貨       
低い      

日本の高度経済成長期なんかは、このパターンになると思います。
おすすめ関連リンク
1945年からのインフレ推移(大卒初任給は1333倍!) [金持ち兄さんの日記]
1945年の数字は戦争による異常値な面もあると思うので、高度経済成長期の1955~1975年で見てみると、
大卒初任給は、10180円→89300円(8.8倍)
コーヒー代 50円→150円(3倍) 電車初乗り 10円→60円(6倍)
銀座一坪の地価 263万→1400万(5.32倍)
物価の伸びに対して、大卒初任給(労働の値段)の上昇が大きいですので、インフレと言っても暮らしぶりは良くなっていったのだろうと見えます。
この間の日経平均株価はというと 425円→4385円(10.3倍)。インフレ率を上回る上昇となっています。
ちなみに、投資戦略の発想法は私も今読んでますが、なかなか良い本ですよ。


資産インフレ(バブル)

バブルの時は、株や土地などの資産価格が大きく上がります。高級品の値段も上がります。お金がジャブジャブの時になりやすいです。しかし日用品の価格などはあまり変わりません。賃金は、若干高めになりますが2倍3倍になったりはしません。

高い    高級品の値段    資産(株や不動産)  
普通 通貨  物の値段
(日用品) 
賃金(労働の値段) 
低い      
この期間は、株や資産を持つのが有利。あくせく働くよりも株や土地買ったりする方が儲かるので、日本のバブル期には真面目な会社も財テクという名で資産を買ったりしました。
ただし、このバブル状態がず~っとは続く事はないでしょう。去年までの上海株や中国大都市でのマンション価格が騰がっているとのニュースを今になって思い返してみると、中国は成長型インフレだったのが資産インフレの要素がどんどん強くなっていったのかなと思います。


資源インフレ

ここ数年、石油などの資源や農産物価格が高いです。それによって広範の商品の価格が上がっています。しかしサービス業の料金はあまり上がっていませんし、物の値段が上がっても恩恵を受けるのは資源の川上の極一部だけですので、賃金も上がりません。
企業側から見ると、原材料高を価格転嫁しなければ、あるいは価格転嫁できても数が売れなくなれば、収益は悪化します。第1次第2次オイルショックの時も収益は悪化しましたが、その後ピーク時と比べると原油価格が下がったのと技術革新により、収益は回復しました。資源関連企業にとってはプラスです。資源価格にあまり影響を受けない業種も有ると思います。現在不動産価格が下がっていますが、これは資源インフレとは直接は関係ないのかなと。

高い 

資源国通貨  資源や農産物価格   資産(資源関連株) 
普通 通貨  物の値段
(資源価格にあまり依存しない物) 
賃金(労働の値段)  資産(不動産・資源にあまり関係ない株) 
低い     資産(資源を利用する企業の株) 
ここ1・2ヶ月は資源価格が下がり気味ですので逆に、資源国通貨や資源関連株の下落が目立ちますね。

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コメント

>あまり大きなお金は・・

どこかの国に、直径2mくらいの石のお金がありますよね。
いまでも、結納とかで使うそうです。

その大きいじゃないって・・工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工

ダモさん こんにちは。
マンモスとか出てくる様な漫画で、使ってるようなやつ?

今でも使ってるんですか!!?

話し変わりますけど、篠田節子さんの小説読みましたよ。図書館に行ったらおすすめだった本は無かったので、別なの借りて読みました。http://mediamarker.net/u/staygold/?asin=4334742262

結納で

もらっても、うれしくないような気もしますが(^_^;)

「逃避行」どうなっちゃうのか、気になりますよね。

「逃避行」は、先が気になって、3・4日で読んでしまいました。

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  • [2008/09/08 23:56]
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