バンガードの海外ETF3本取扱い開始!既存ETFとの比較
楽天証券、SBI証券、マネックス証券で、新たにバンガードの海外ETF3本の取扱いを開始します。
ヨーロッパ(イギリス・フランス・ドイツ・スイス等)の株式市場に投資するIEV(信託報酬0.12%)
太平洋諸国(日本・香港・シンガポール・オーストラリア等)の株式市場に投資するVPL(信託報酬0.12%)
新興国計27ヶ国(ブラジル・中国・韓国・台湾・ロシア等)の株式市場に投資するVWO(信託報酬0.25%)
の3本です。これらと、既に日本の証券会社で取扱いがあった海外ETFとの比較をします。
さてまずは、同じMSCIエマージング指数に連動する、EEM(iShares MSCI Emerging Markets Index)とVWO(Vanguard Emerging Markets Stock ETF)を見比べてみましょう。
| 信託報酬 | 時価総額 | 2008/11/14 出来高 |
2006 | 2007 | 2008 (〜10月) |
3期トータル | |
|
EEM |
約14900億円 |
+34.7% |
-49.7% |
-11.4% | |||
|
VWO |
約3350億円 |
+39.1% |
-52.7% |
-14.8% |
EEMは2003年、VWOは2005年に運用開始です。
信託報酬は、EEMの0.75%と比べてVWOは0.25%と格段に低いです。
時価総額は、EEMがVWOの約4.5倍です。11月14日の出来高を見てみると、EEMがVWOの約30倍。その他の日を見てみても20倍以上の開きがある日が多いです。流動性ではEEMに分が有りそうです。VWOの出来高も問題が有るほどは少なくないですけど。時価総額の割りにVWOの出来高が少ないのは、バイ&ホールド派が多い。逆に比較的頻繁に売買する層は出来高の多いEEMを選んでるから、でしょうかね。
同じ指数に連動なのですが、予想していた以上にリターンにブレが有りました。例えば流動性が大きい米大型株SP500に連動するIVVとSPY
の比較ではほとんど違いがでないですが、新興諸国への投資だとどうしてもブレが出てしまうようです。3年間(2008年は10月までですが)の成績ではEEMの2勝1敗、トータルではEEMが-11.4%、VWOが-14.8%でした。意外にも信託報酬が高めのEEMの方が高いリターンでした。
まあこの結果は、EEMが優れているというよりもブレによる誤差の範囲。逆にいうと新興諸国株は、信託報酬の差以上にリターンのブレが大きいと言えそうです。
という訳で、信託報酬では格段の差ですが、総合的にはそれほど差が無いといったところでしょうか。
続いては、MSCI Pacific ex-Japan指数に連動するEPP(iShares MSCI Pacific ex-Japan)と、MSCI Pacific指数に連動するVPL(Vanguard Pacific Stock ETF)を比較してみましょう。
| 信託報酬 | 時価総額 | 2008/11/14 出来高 |
2006 | 2007 | 2008 (〜10月) |
3期トータル | |
|
EPP |
約1700億円 |
+30.5% |
-50.1% |
-14.0% | |||
|
VPL |
約1000億円 |
+4.9% |
-37.5% |
-26.5% |
EPPは2001年、VPLは2005年の運用開始です。
指数の名前は似ていますが大きな違いは、EPPは日本が入っていないのに対して、VPLでは太平洋地域で一番の経済大国である日本が65%(2007年10月末時点)を占めています。この違いは大きいです。よって他の資産とのバランスや、日本株が他の太平洋地域の株と比べて今後どうなるだろうかの判断で選ばれる方がいいんじゃないかと思います。
S&Pユーロ350指数に連動するIEV(iShares S&P Europe 350 Index)と、MSCIヨーロッパ指数に連動するVGK(Vanguard European Stock ETF)との比較。おまけとして、北米以外の先進国(主にヨーロッパ、日本等)株式のEFA(iShares MSCI EAFE Index)も。
| 信託報酬 | 時価総額 | 2008/11/14 出来高 |
2006 | 2007 | 2008 (〜10月) |
3期トータル | |
|
IEV |
約1200億円 |
+13.8% |
-44.8% |
-16.7% | |||
|
VGK |
約1500億円 |
+13.9% |
-44.7% |
-15.9% | |||
|
EFA |
約24000億円 |
+11.0% |
-43.7% |
-20.8% |
IEVは2000年、VGKは2005年、EFAは2001年の運用開始です。
IEVとVGKは、連動する指数は違うものの似通ったリターンとなっています。この辺は日経平均とTOPIXのリターンが似通ったものになるのと一緒ですかね。時価総額や出来高は互角。だったら、信託報酬が安い方。というところでしょうか。
EFAは、時価総額や出来高が圧倒的に多く、流動性に優れています。あとは、他の資産とのバランスでしょう。
今回日本でも販売となった、バンガードの海外ETF3本を見てみました。3本とも信託報酬が低い良いETFだと思います。ただiSharesの海外ETFが劣るのかと言うと、信託報酬の見た目の差ほどは違わないんじゃないかなと。
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- [2008/11/16 08:20]
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コメント
あと、EEMとVWOの乖離ですが、EEMはサンプリング法でVWOは完全法で指数連動を目指している差が出てるのかも??(詳しくは調べていませんが)
確かにバンガードの信託報酬の低さはすごいですよね。
EEMはサンプリング法でVWOは完全法なんですね。知りませんでした。ありがとうございます。
今日の記事にしましたが、VWOの出来高が少ないというよりも、EEMの出来高がデカいだけなのかもしれません。
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