小売業の業績を見る1~販管費の伸びで見る規模拡大 

もうそろそろ3月決算企業の決算発表の時期ですが、小売などに多い2月決算企業の発表はだいぶ終わりました。
何回かに分けて、小売り企業を中心に決算を見てみたいと思います。

※あくまで、小売企業の決算の見方の一例です。銘柄推奨ではありません。株式投資であれば、業績と株価との兼ね合いだと思いますが、ここでは業績を主体に書く予定です。

まずは、イオンを見てみましょう。

イオン 2005年2月期   2006年2月期   2007年2月期   2008年2月期   2009年2月期    
営業収入 4,195,843 18.3% 4,430,285 5.6% 4,824,775 8.9% 5,167,366 7.1% 5,230,786 1.2% 営業収入
営業利益 146,777 11.0% 166,105 13.2% 189,728 14.2% 156,040 -17.8% 124,373 -20.3% 営業利益
販管費 1,266,476 18.3% 1,368,584 8.1% 1,548,365 13.1% 1,697,944 9.7% 1,732,199 2.0% 販管費

売上は、伸び続けています。しかし営業利益は、2008年2月期・2009年2月期と2期連続でマイナスです。なぜ売上は増えているのに営業利益は減るのか?

その前に、「なぜ売上が増えているのか?」
これは、店舗増あるいはスクラップ&ビルドなどの拡大改装など、規模の拡大によるところが大きいでしょう。
規模を拡大すれば、家賃や光熱費も多くかかりますし、人も増やさないとならないので人件費も増え、コストが増します。このコストの事を「販売費および一般管理費(販管費)」といいます。
小売の場合、販管費がどれだけ増えているか≒規模がどれだけ大きくなったか と見ていいかなと私は思っています。

販管費の推移を見ると、2005~2008年2月期は、年8.1%~18.3%と大企業にしてはハイペースに規模拡大をしています。北海道でもイオンの大型ショッピングセンターがたくさんできました。
しかし、2009年2月期は+2.0%と、規模拡大のペースを一気にスローダウンさせているのが見てとれます。

2005年2月期は販管費が+18.3%増に対して、売上も+18.3%と大変良い数字でした。しかし、それ以降は販管費の伸び(規模拡大)のペースに売上の伸びが追いついていっていません。
これは新店の売上ももちろん関係がありますが、割合から言えば既存店の売上の影響の方が大きいでしょう。

2007年2月期までは規模拡大に伴って営業利益が伸びていますが、2008年2月期からはマイナスに転じています。

眠くなったので、今日はここまで。 <つづく

今回のポイント
小売業は、「販売費および一般管理費(販管費)」の伸びを見る事で、規模拡大のペースがだいたい分かる。
それを、売上高や利益の伸びと比べてみる。

おまけ
北海道の食品スーパー アークス

アークス 2005年2月期   2006年2月期   2007年2月期   2008年2月期   2009年2月期    
売上 204,597 9.2% 222,886 8.9% 229,777 3.1% 241,455 5.1% 253,896 5.2% 売上
営業利益 6,120 12.4% 6,351 3.8% 7,347 15.7% 8,133 10.7% 8,580 5.5% 営業利益
販管費 39,166 11.3% 43,408 10.8% 43,997 1.4% 46,305 5.2% 49,203 6.3% 販管費

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