ETFの乖離率について考える その2 外国株型 

ETFの乖離率について考える その1 日本株型
の続きです。今回は、海外株型の日本上場ETFについて見てみようと思います。

乖離率は、モーニングスターの上場ETF価格情報で見る事ができます。

海外の株や債券の指数に連動するETFの場合は、
時差が有る為、韓国や中国の東アジアやオセアニア等を除いて、日本の株式市場と外国の株式市場の取引時間が違います。これが一番のネックになるんじゃないかと思います
海外株の投信を購入した場合、その投信にもよりますが、平日の昼間に注文を入れた場合、その日の夜の外国での値動きを反映した価格で約定する事になります。例えば、アメリカやヨーロッパの株が大きなマイナスだというニュースを見て買い注文をいれても、その日の夜に反発して上がれば、安い価格では買えません。逆に思ってたよりも安く買える場合もあります。この様に変動のリスクは、投資家側にあります。
それに対して、ETFの場合、アメリカやヨーロッパの株が大きく下がった時は、基本的に安く買えます。約定してしまえば、その日の夜反発しようがどうしようが関係ありません。逆に運用会社からすると、その日売る為の量は、予め用意しておく必要があります。売り切ってしまうと、まずいですし、余分も必要です。(取引が非常に活発で、投資家同士の取引だけで流動性が保たれるのなら問題ないでしょうけど。)
その売れ残りに対する価格変動リスクは、運用会社側にあります
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しかし仮に、相場が右肩上がりであれば、売れ残りは結果として安く仕入れられた形となるので、運用会社にとって価格変動リスクは良い方に働きます。
逆に相場が右肩下がりであれば、高い時に仕入れた形になるので、運用会社にとっては、価格変動リスクは悪い方に働きます。
実際ここのところ、下がり気味ですので、運用会社としても低い価格では売り難いというふうになります。

1680MSCIコクサイ株の乖離率は9月8日で+3.32%。このETFは、ここのところ乖離率が低めになってきましたが、一時は7%程度になるなど大きめのプラス推移をしています。

出来高に関しては、取引がほとんどないグデグデなETFも多いなかで、すごい低いというわけではないですが。
1日の変動が大きいわけではないし、取引時間がずれているので裁定取引もできないので、短期のトレーダーはあまり取引しなそうな銘柄である。信託報酬の低さもあり、長期保有の投資家の割合が多そう。長期投資家は頻繁に売らないので。その結果運用会社が売りを出し、それを長期投資家が買っていくという構図になります。上場されているETFの価格が下るには、低い価格の売り注文が無ければ下りません。長期投資化は好き好んで低い価格で売ろうとはしませんので、運用会社の売り値がそのまま、価格となりやすいのかなと。

一方、NYダウに連動する1546NYダウがあります。こちらは9月8日で-0.13%と、乖離が低めとなっています。また新しく登場した1545NASDAQ100も乖離が低いです(これは登場したばかりですので、もう少し様子を見る必要が有るでしょうが。
これら二つのETFが、コクサイと大きく違うのは何かと考えた場合、
一番に思いつくのは、NYダウ、NASDAQ100共に、アメリカで24時間先物取引があるという事です。
そして先物でヘッジをかけられる為、例えば売る分と同じだけ先物を売り建てておいて、売れた分に応じて先物を返済するという事ができます。(運用会社が具体的に左の様な取引をしているかはともかくとして、日本の市場が動いている時間にも先物取引が有る事で、ヘッジをかけてリスクを減らす事は可能になるかと思います。)


ETFの乖離率について考える まとめ

長くなってしまいましたが、ETFとしてして基準価格と取引価格の乖離が小さいのは、
日本の主要指数で先物もある、日経225型やTOPIX型。
日本・海外を問わず、取引の少ないマイナーなETFは、どうしても、基準価格と取引価格の乖離は大きくなりがち。
外国株型は、日本の市場の取引時間と異なる為、基準価格と取引価格との乖離の問題がどうしても出てします。NYダウやNASDAQ100など24時間先物取引があるもので有れば、そのデメリットは比較的小さい。

もちろん乖離率はETFの要素の一つに過ぎませんので、それだけを見て選ぶ指標じゃないですけどね。

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